2024/01/05 [ブログ, 聖蹟桜ヶ丘院ブログ, 鍼灸]
先日同じく鍼灸師として活躍している友達からこんな相談を受けました。
「線維筋痛症の方がいるんだけど、どういう風に治療しているか参考までに教えて」
というものでした。
正直言いますと、今まであまり診させて頂いた事はありません!
なのでこれを機にいろいろと調べてみました。
その結果、やはり鍼灸治療は効果的だという結論に至りました!!
今回は調べてわかった事など含め、どうして鍼灸が有効だと思ったのかをお伝えしていきます。
・線維筋痛症とは?
未だに原因がよくわかっていない病気です。
ストレス説などもありますが、最近では神経炎症や免疫系に関して検討が行われているようですが確定的ではないようです。
ただ、どんな事が起きていてなぜ痛みが出てしまうのかはわかっているいようです。
・どうして痛みが出るの?
まず、体の各部位から痛みを伝える神経回路が活性化されてしまっている。
さらには、脳から各部位に痛みを抑えるようにする神経回路に障害が起こっている。
それによって、痛みが増幅されてしまう事が強い痛みが出てきてしまう原因と考えられています。
・鍼灸治療はどんなことするの?
自律神経に対しての治療と身体の痛みに対しての治療と両方の治療をしていきます。
先に言ったように「原因がよく分かっていない」ですが「どうして痛みが出るにか」はわかってきています。
要約すると
先ほどのを要約すると
「神経が異常に興奮している事で脳が誤作動を起こし、痛みが必要以上に強く出ている」
という事になります。
そうなると、やる事はシンプルです。
神経の興奮を抑えていく事が必要になります。
この神経の興奮を抑えて正常化させるというのは鍼灸が最も得意な事の1つで、これは自律神経の調整という事にもなります。
以前からお伝えしている通り、自律神経の調整には鍼灸が有効です。
自律神経が過剰に興奮している時は筋肉の緊張が強い、呼吸が浅い、血流が悪いなどの状態になっていますので、逆の状態にもっていく事で自律神経の興奮は抑えられていきます。
鍼をして興奮自体を抑えてもいいですし、灸の熱刺激を加えて温かいというしげきが入る事でリラックスしていく事も出来ます。
線維筋痛症の場合には強い痛みが伴っていますので鍼に通電してさらに沈痛効果を高めてあげる事も良いでしょう。
・東洋医学的に診た病態や発症までのメカニズム
「経筋病」や病態的に「瘀血」と言われるものになります。
経筋病とは精神的な緊張によって引き起こされると思って下さい。
瘀血とは冷えや疲労などなどで血行不良が起こっている状態となります。
・精神的なストレスによって身体は緊張状態が抜けずに筋肉が硬くなります。筋肉が硬くなっている状態が長く続いていくと呼吸は浅くなり、血流が悪くなり、身体は冷えやすく、疲れが溜まりやすくなり身体的なストレスが溜まります。
身体的なストレスは精神的なストレスに繋がっていくのでここで負の無限ループが生まれます。
過度に緊張した神経は敏感になりすぎて痛みを過剰に感知してしまいます。
東洋医学的に診ても循環の改善やストレスの軽減が必要という事がわかりますね!
西洋医学的な部分と東洋医学的な部分とそれぞれに診ていく事でよりお身体の状態が把握出来るようになります。
きちんとお身体の状態がわかれば治療は効率的に進みます。
線維筋痛症は直接的に命にかかわる病気でもありません。
しかし日常生活の影響が大きく生活が困難になってしまう方が大勢います。
日本には2003年の時点で人口の約1.7%(約200万人)の方が線維筋痛症の患者さんがいるとされています。
決して稀な病気ではありません。
お近くに困っていらっしゃる方がおりましたら、ご相談頂ければと思います。
フィット鍼灸整骨院 聖蹟桜ヶ丘院 佐藤 和也
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フィットという名前には、「フィットネス」・「フィットする」という2つの思いが込められています。
「フィットネス」とは運動や健康という意味があり、私たちは人の身体の持っている可能性を引き出し、健康になっていただくことで、その人の人生をより良いものにしていきたいと考えています。
「フィットする」というのは、ぴったりとよく合うというような意味があり、その人に本当に必要な治療を提供したいという私たちの気持ちを表しています。