のどの痛みに、鍼が効く！

のどの痛みに、鍼が効く！

2024/02/10 [ブログ, 健康コラム, 聖蹟桜ヶ丘院ブログ, 鍼灸]

こんにちは
フィットの鍼灸講師を務める佐藤です。

本日は風邪による喉の痛みとそれに伴う声が出ないもしくは出にくくなってしまっている方に向けてブログを書いていきます。

なぜ今回この内容でブログを書こうと思ったかというと
何を隠そう大野先生が体調を崩してしまった後になかなか声が戻ってこなかった事で治療をしたのがきっかけです。

幸い大野先生の風邪の諸症状は１日あまりで消えていて日曜日を挟んで週明けには元気に出勤してきました。
しかし声をかけてみてびっくり！！

声が出てない……

いや、一応出てはいますがガラガラしていてすぐにむせてしまっていました。

話しを聞いてみると

喉が痛いとかそういったわけではなく、炎症が残っていたり腫れたりしているわけではない様子でした。
何か薬を飲もうかと考えたそうですが、熱があるわけでも喉が痛いわけでもなくとくにこれと言った症状もない為に何を飲んだらいいのかもわからずに困っていた。

とのことでした。

というわけで早速治療をする事に

身体の気になる部分がないかを聞いてみると
「首」
「背中」
との事でした。

ならばと首の動きからチェックする事に

前屈・後屈・左右回旋（捻る動き）をチェック
一言で言うならば

かたい！！

まったくと言っていいほど動いていません。
思わず

「え？動かしていいよ」

って言ってしまうほど（笑）

この辺りから大体の見当はついてきましたが確実にする為にもう少し検査します。

今度は首の前の筋肉を検査。
押してみて痛くないかのどうかを診ていきます。

結果は予想通りの激痛！！

さらに最後にもう一つだけチェックします。
それは声を出してもらう事

「あ～～」

と出してもらいたかったですが

実際は

「あ゛～↘」

きれいに声は出ずさらにすぐに切れてしまいます。

ここまででわかった事は
何より首が硬い事、喉に炎症はないが声が出ずに切れてしまう事
そこを踏まえて考えると声が出ない原因は

「声帯がうまく開いていない」

それが原因だと考えました。

という事は声帯が開けるようにしてあげれば声は出てくようになるはず。
声帯が開く時にも必要な呼吸補助筋がうまく動けなくなってしまっているのでそこを改善する事が必要と判断しました。

では、治療スタートです。
治療の柱は3つ
①声帯が開くように呼吸補助筋を緩める事
②その為には首の動きを出す必要があり、背中の筋肉を緩める事
③背中の筋肉が硬いという事は自律神経にも障害が出ているので自律神経の調整をして回復力を高める事

まずは全体の治療からスタート
基本治療によって全身の調整をします。
基本治療は全身の状態を良くしていくいのが狙いで、足首回りや頭の経穴（ツボ）を使います。
こうする事で全身の血液循環と経絡の流れが良くなっていきます。
全身の巡りが良くなれば自律神経の調整・回復力が向上していきお身体の状態が良くなっていきます。
今回大野先生はこの時点で最初すごく冷たかったお腹がだいぶ温まりました。

続けて首回りの治療をしていきます。
今回狙う呼吸補助筋は首にある斜角筋と胸鎖乳突筋です。
今回声帯を広げやすくする為に使う主な経穴（ツボ）は強音（きょうおん）と天突（てんとつ）です。
強音は喉ぼとけの近くにある経穴で筋肉を緩めるのと循環を良くしていく為に天突もほぼ同様の意味で鍼を打っていきます。
この２点を全身の調整をしながら鍼をしたところ、打った瞬間に回りの血色が明らかによくなりました。
血色が良くなり、循環が良くなってきたのを確認して15分置鍼します。
全身調整の鍼で全身の循環とさらに喉への鍼を同時進行して喉まわりの循環を重点的に良くします。
循環が良くなれば筋肉にしっかりと栄養が行き届き本来の筋肉の働きを取り戻してくれます。

～15分置鍼中～

15分経ったので鍼をすべて取っていきます。
本当はこの間に眠っていて欲しかったくらいですが、そこはさすがに眠れなかったようです(笑)
しかしすっかりリラックスは出来たようですね。

起き上って座ってもらい再度チェックです。
まずは首の動きから

「なぜ写真を撮っておかなかったんだ！！」

と後悔しました。
そのくらい首の動きが良く出ています。一目瞭然です！

感動してくれている大野先生にさらに声を出してもらうように声をかけます。

すると

「あ゛～～～」

きれいな「あ」とはいきませんでしたが確実に声が出るようになりました。
声が良く伸びています。
今日の治療はここまで

お昼休みにしっかり睡眠をとってもらってさらに声が出やすくなったようで午後はさらに元気に動いていました。

まだまだ寒い時期が続きます。
今回は風邪をきっかけに喉がという事でしたが、これからの時期は花粉が飛んできます。
花粉症で鼻水が止まらず喉をやられてしまう。
という方も多くなってくると思います、とくに鼻をすする動作は首の筋肉をすごく使うので固まりやすくなります。

喉が痛い、風邪のあとから声が出にくいなどでお困りの方はいつでもご相談下さい。
喉に治療も鍼灸でやっていますよ！

※今回大野先生の治療中の写真や感想などをインスタにも載せていますので気になる方はそちらもご覧ください！

★この治療のおすすめコース
鍼灸整体コース（8000円）
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