以下、せいせき鍼灸師ブログより抜粋
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今回の妊婦さんマイナートラブルのお題は
「腰部・背部痛」
です。
妊娠の各期で約50%もの方が腰部・背部痛を訴え、後期になってくると増えてくる傾向にあります。
腰からお尻、太ももの裏にかけて痛みを感じる事が多く、症状が重い方では歩くのに支障が出てしまう方もいらっしゃいます。
痛みが強くても痛み止めなどの薬が飲めずに苦しんでいる方は多いですね!。
原因
こんなにも多くの妊婦さんが感じた事のある腰部・背部痛ですが考えられる主な原因は3つです。
①重心のズレ
お腹が大きくなる事で重心が前へズレていきます。重心がズレる事でバランスを取ろうとする為に今度は身体を後ろへ反らすようになります。元々腰の部分は前に湾曲していますが、この角度がきつくなり腰の筋肉に負担をかけて緊張しすぎてしまいます。
②ホルモンの影響
妊娠が進むにつれてだんだんと多くなってくるホルモンに「リラキシン」というものがあります。
このリラキシンというホルモンの働きは骨と骨とつないでいる靭帯を緩ませます。靭帯が緩む事で関節などは動きが大きくなります。
なのでこのリラキシンの影響で骨盤は出産に向けて徐々に緩んでいきます。そしてズレやすくなります。ズレるとその上の部分(腰・背中)を中心に負担がかかります。
③運動不足
やはりどうしても運動量は減ってしまいます。
運動量が減ってしまう事で筋肉は落ちていきます。姿勢の保持には筋肉はどうしても必要な要素の1つです。
当院にも妊婦さんが腰部・背部痛を訴えてご来院されます。
やはり皆さんどうしていいのかわからずとりあえず
「耐えていた」
と、おっしゃいます。
皆さん耐えていただけに腰・背中はガチガチです。
基本的には痛みが出た直接の原因は重心のズレやホルモンの影響で腰回りに負担がかかり筋肉が硬くなりすぎて動けなくなっていると考えています。
なので治療としては血流が著しく悪くなっている患部への鍼治療。
そしてリラックスと血流の回復の手助けに遠赤外線を当てて温めていきます。
ズレてきた体を支える為に頑張っている脚にも鍼治療を施すと全身の循環が良くなり支えやすくなるので痛みが引きやすく歩きやすくなります。
最後にお腹を灸でゆっくりと温めてリラックスしやすい環境にもっていく事で筋肉はもっと緩みやすくなります。
1回の治療で痛みが軽減する方もいれば、2回・3回と治療が必要な方もいます。
しかし、治療するのとしないのでは身体にかかる負担は大きく違ってきます。
なので、我慢せず治療を受ける事をおススメします。
周りでお困りの方がいらしたら妊婦さんも治療を受けられるという事をぜひ教えてあげて下さいね!
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フィットという名前には、「フィットネス」・「フィットする」という2つの思いが込められています。
「フィットネス」とは運動や健康という意味があり、私たちは人の身体の持っている可能性を引き出し、健康になっていただくことで、その人の人生をより良いものにしていきたいと考えています。
「フィットする」というのは、ぴったりとよく合うというような意味があり、その人に本当に必要な治療を提供したいという私たちの気持ちを表しています。