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2024.08.06

野球肘はダマせない!

パリオリンピックに野球が無いことに物悲しさがありつつも、

まもなく2024年夏の甲子園が始まります。高校球児でした院長のフクザワです。

 

 

夏休みの間は、合宿でハードな練習をこなし、練習試合も多く組まれることからピッチャーをするお子さんはケガには十分注意が必要です。

野球肘にならないように、また肘に痛みを感じたらどうしたらよいかをジュニアアスリートと親御さん、指導者の方に向けて書いていきます。

 

 

目次

  1. 症状と3つの種類
  2. 原因
  3. 予防と治療

 

 1.症状と3つの種類

成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。

投球時や投球後に肘が痛くなります。肘の曲げ伸ばしが悪くなり、急に動かせなくなることもあります。

 

 

 野球肘には「内側」「外側」「後方」と3つの種類があることをご存じでしょうか?

 

 

 

「内側型の野球肘」は内側の緊張

肘の内側に緊張(牽引力)がかかることで骨や筋肉、靭帯、神経などの軟部組織が損傷していきます。

子どもで起こる障害の多くは上腕骨内側上顆障害(リトルリーグ肘)で、内側上顆(肘の内側の骨の出っ張り部分)の成長軟骨が障害されます。

はじめは「なんだか肘が変だなぁ」といった程度の違和感から始まりますが、練習後しばらくすると違和感が消えることが多いため放置しがちになります。

しかし、身体からのサインを無視して、そのまま投球を繰り返していくと痛みがおさまりにくくなります。

少年野球選手の20%以上にみられたという報告があります。

 

 

「外側型の野球肘」は軟骨同士の圧迫

投球を何度も繰り返していると、上腕骨と橈骨の軟骨同士がぶつかって圧迫が繰り返され、肘の外側に痛みを生じます。

この場合、関節の軟骨と骨に障害がでる「離断性骨軟骨炎」を起こしていることがあります。はじめのうちは軽い痛みや違和感のみで、そのまま野球を続ける人がほとんどですが、進行すると骨と軟骨がはがれて症状が強くなってから病院にかかると、いわゆる「関節ネズミ」ができていると診断され、手術が必要となるケースもあり、野球ができなくなるだけでなく、日常生活でも肘の動きに制限が残ってしまうことがあります。

 

 

「後方型の野球肘」は骨同士の衝突こすれ

骨が成長する部分を骨端線と呼びます。通常尺骨の骨端線は中学~高校で閉鎖(癒合)します。

ボールを投げるときの、フォロースルーで肘が伸び、肘の後ろで骨同士の衝突が起こるフォームだと、骨端線が開くような力が加わり、骨端線の癒合が遅れ、骨が分離して骨折のようになることがあります。

また、繰り返し骨同士が衝突して疲労骨折を起こすケースや、繰り返しのこすれ刺激でできた骨棘が骨折するケースもあります。

 

2.原因

野球肘になる原因は投球動作ですが、ボールを投げることだけで野球肘を招くのではありません。野球肘になる本当の原因は次の4つがあげられます。

 

投げすぎ

構造的に弱い肘関節に投球動作というストレスを与え続けると肘を痛めます。

 

投球フォームの問題

肘が肩より下がった投げ方は、手投げになり肘の負担が大きくなります。また投球時に、足から脚、膝、股関節、腰、体幹、肩、肘、手首、指までを連動させることができないことや重心移動を上手に使えないと、同じく腕だけ強く振ろうとするフォームになり弱い肘関節に障害を起こします。

 

成長期

子どもの骨は未完成で弱く脆いうえに、骨や関節を守る筋肉も未発達であることが要因となります。

さらに、小学生から中学生に上がる時期はボールの変更があります。ボールが変わると無意識に力が入ってしまいます。ボールを強く握ると肘への負担は大きくなります。

 

疲労が抜けない

子どもも身体を酷使すれば疲労します。体に異常がなければ一晩ぐっすり眠れば疲労は回復します。

ですが、野球肘などスポーツ障害になる子どもは睡眠の質が下がり、疲労物質を外に排出する代謝能力が落ちて、回復力が落ちている状態にあります。

 

 

3.予防と治療

練習や試合前後のストレッチングやウォーミングアップ、クールダウンは当然のように大切です。身体の柔軟性を保ち、ケガの予防を図ります。

また、身体が十分回復する状態になるよう生活リズムや体内環境を整えてあげることが重要です。

 

さらに野球肘を予防するのに一番重要なこと

 

それは、「そもそも野球肘にならないこと!

 

え⁉何言ってるの!と思われるかもしれません。

 

ボールを投げる動作は非常に高度な運動です

 

股関節に乗せた体重が前足を踏み込むことで重心を移し、その力を足から脚、膝、股関節、腰、体幹、胸、肩、肘、手首、指までを連動させて伝えていくのです。

ボールを投げる動きだけを繰り返すのではなく、「走る」「跳ぶ」「転がる」などの動作を遊びや幅広く運動させる中で、全身を連動させる身体の使い方を身に付けて「筋バランス」を整えて欲しいのです。

これが野球肘にならないことにつながります。

 

 

一般的な野球肘の治療はというと

 

・安静(ノースロー)4週間

 

・物理療法

 

・湿布

 

がほとんどです。

 

 

これで治ればいいのですが

軽いキャッチボールでも痛みがでるなど、なかなか良くならないと相談を受けます。

 

そして痛みが続く間は、練習を休む期間がどんどん長くなっていきます。

 

みんながどんどん上達する時期…
ポジションをライバルにとられてしまう…
自分が試合に出ないとチームが勝てない…
痛みさえなければ大好きな野球を思いっきりできるのに…

 

 

こういった心理が働くと、頑張り屋さんの野球少年少女は痛くてもボールを投げ始めてしまいます。

待っているのは当然、重症化。

 

悲しすぎます。

 

 

 

なぜ、指示通りに4週間も休んだのになかなか良くならなかったのでしょうか?

 

それは原因にあった4つにアプローチできていないからです。

 

フィットの治療

 

フィット整骨院では、「患部の治療」と「状態の治療」と「筋バランス」を整えることで4つの原因を解決に導く治療をしております。

 

  • 患部の治療」障害を起こした肘の患部の炎症と癒着を剥がす施術を行います
  • 状態の治療」内臓調整、骨格調整をします
  • 筋バランス」身体の上下、左右、内外の連動が上手くいくようにサボリ筋をトレーニングします

 

 

また「そもそも野球肘にならない」ためのジュニアアスリートへのコンディショニングをフィット整骨院では受けられます。

もちろん肘だけでなく、肩や全身をケアし、パフォーマンスアップを図ります。

 

「球速が増した」

 

「打球が伸びるようになった」

 

「身体が軽い」

 

などの嬉しい声もいただきます。

 

 

レギュラーキャッチャーだった僕自身も高校2年生のときに腰に痛みを抱え無理をしたまま練習や試合を続けたことで、手投げになり、肩を痛めた苦い経験があります。

ひと冬3か月ノースロー調整でした。

 

肘や肩を痛めるとノースローの期間は必要です。

ただ、4週間のノースローが必要であれば

その4週間で治して投げられるようになりたいものです。

 

僕の場合は近くに、それができる病院や治療院はありませんでした。

 

 

でも、僕たちフィット整骨院では出来るのです!

 

一番成長する時期の限られた貴重な時間

 

  • 早期回復をめざす方
  • ケガをしない体つくりをしたい方
  • パフォーマンスアップしたい方

 

ぜひ一度、フィット整骨院にご相談ください。

「治らない痛みはない!あなたの体はもっと良くなる!」

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